お知らせ

屋上防水の種類を紹介|メリット・デメリット、耐用年数などの違いは?

2022.03.23

 

屋上防水を検討している方の中には、「屋上防水は、実際にどんな工事をするの?」「施工方法にはどんな種類があるの?」といった疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

屋上防水には、大きく分けて「シート防水」「ウレタン防水」「アスファルト防水」と呼ばれる3つの種類があります。こちらの記事では、各種類のメリット・デメリット、耐用年数や価格の比較を中心に、屋上防水の基礎知識を解説します。

防水工事を検討すべきタイミングや注意点も合わせて解説していますので、屋上防水を検討中の方は、ぜひ参考にご一読ください。

 

屋上防水とは?

「屋上防水」とは、戸建てやマンションなどの建物の屋上に防水層を施すことを言います。

防水処理をして雨水の建物内への侵入を防ぐことで、「建物の強度を保ったり、カビの発生を抑制したり、見た目の外観を保つ」目的で施工します。

防水層の施工は、以下のような流れで行われます。防水工事の種類によっては、防水シートを貼り付けるだけの場合や、シートは貼り付けずに塗装のみ行う場合もあります。

①洗浄・補修(汚れを洗浄したり、ひび割れを補修することで地面を滑らかにします)

②下塗り(防水層となるシートや塗料との密着性を高めるために、下塗りをします)

③シート貼り付け(テープなどを用いて、防水シートを貼り付けます)

④防水塗布(防水層を形成するために、コテやローラーで塗装します。二度塗りを行う場合が一般的です)

⑤トップコート(シートや塗料が剥がれるのを防止するため、表面を保護するために仕上げにトップコートを塗ります)

⑥施工終了

 

屋上防水は上記のような流れで行われますが、年数が経つとともに塗料が剥がれたり水が染み込んだりなど、徐々に劣化が目立ち始めます。

そうなった場合には、トップコートのみ塗り直しをしたり、劣化具合によっては下地から補修し直したりなど、防水工事が再度必要となってきます。

 

屋上防水の種類

こちらでは、代表的な屋上防水の種類を3つご紹介します。それぞれの特徴や、メリット・デメリットをお伝えするので、施工方法を選ぶ際の参考にご覧ください。

・シート防水

シート防水は、塩化ビニールやゴムシートを接着剤や機械で貼り付けていくことで、防水層を形成する方法です。

塗装型ではなく、シートを貼り付けていく施工法のため、均一でムラが出にくく、工期も短く済むのがメリットです。さらに、前回施工時の防水方法がシート防水であっても、塗装を施すタイプであっても、どのような下地状態にも対応しやすいのが、シート防水の特徴です。塩化ビニールの場合は、紫外線や熱に対する耐久性が高く、長持ちしやすい傾向があります。

反対に、凹凸の激しい下地や屋根の地面が複雑な形をしている場合は、シート防水の施工方法は向いていません。

・ウレタン防水

ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねることで、防水層を形成する方法です。

シート防水とは異なり、複雑な形状をしている場所や、凹凸が目立つ場所にも施工がしやすいのがメリットです。また、シート防水、アルファルト防水と比較すると安価で、施工期間が短いのも特徴の一つです。

一方で、ウレタン防水は下地の影響を受けやすいため、施工する際には下地の汚れやひび割れをきちんと処理しておくことが大切です。さらに、施工業者や職人の腕によって、塗装後の仕上がりに差が出てくるのも注意しておきたいポイントです。

 

・アスファルト防水

アスファルト防水は、合成繊維不織布のシートに液状に溶かしたアスファルトを染み込ませ、コーティングしたシートを重ねて貼り付けることで防水層を形成する方法です。

シート防水、ウレタン防水と比較しても、最も耐久性が高いため、広い面積の屋上やメンテナンスがあまりできない場合などに使用されることが多い施工方法です。耐久性に優れていますが、費用は高くなる傾向にあります。

https://mai-meldia.com/cate8/2539

 

種類ごとに耐用年数や価格を比較

主要な屋上防水の施工方法である「シート防水」「ウレタン防水」「アスファルト防水」、3種類の耐用年数と価格を比較しました。

以下はあくまでも目安であり、依頼する施工業者や仕上がり具合、屋上の環境によって耐用年数や価格は異なります。

より正確な費用や耐用年数が知りたい場合は、いくつかの施工業者に見積もりを取ってもらい、比較検討するのが良いでしょう。

 

  • シート防水
    費用相場:5,000〜10,000円/㎡
    耐用年数:10〜15年
  • ウレタン防水
    費用相場:4,000〜6,000円/㎡
    耐用年数:10〜12年
  • アスファルト防水
    費用相場:5,000〜8,000円/㎡
    耐用年数:15〜25年

屋上防水工事のタイミングは?

 

屋上防水を検討中の方で、「屋上防水のメンテナンスは、いつがベストなタイミングなのか?」と悩んでいる方もいるでしょう。

メンテナンスの方法としては、表面のトップコートのみ塗り替える場合と、下地を処理して防水シートや塗装をし直すような大掛かりな施工が必要な場合とがあります。

大掛かりな工事が必要になると、その分メンテナンス費用も高くなってしまうため、目安としては5〜7年ほどでトップコートの塗り替えを検討すると良いでしょう。こまめにメンテナンスを行うことで、雨漏りの発生など手遅れになる前に補修することができ、トータルコストも安く抑えることができるでしょう。

また、特にマンションやビルなどの屋上は、日常的に劣化状況を確認するのは難しい場所でもあるため、5〜10年に一度、定期的に施工業者に防水層の状態を点検してもらうのもおすすめです。

 

屋上防水工事で注意すべきポイント

屋上防水工事を検討する際にもっとも大切なポイントは、信頼できる施工業者に依頼し、適切な施工方法で防水工事をしてもらうことです。

こちらの記事では3つの施工方法について解説しましたが、耐用年数や価格だけで判断するのではなく、どのような建物の屋上に施工するのか、屋上はどのような状態なのかなど、状況の応じて最適な方法を選びましょう。依頼者自身だけで判断するのではなく、信頼できる施工業者に視察に来てもらい、適切な施工をしてもらうことがポイントです。

また、業者選びは複数の会社を比較検討するのがおすすめですが、まずは一つの業者に視察してもらい、見積もりを取ってもらうところから始めるのが良いでしょう。

 

埼玉県川口市エリアで屋上防水をお考えなら

こちらのコラムでは、屋上防水について、施工方法の種類やそれぞれのメリット・デメリット、耐用年数や費用相場を比較しました。また、その他にも事前に知っておきたいメンテナンスのタイミングや、防水工事で注意すべきポイントもご紹介しました。

MAI埼玉支店(旧 田村工務店)は、埼玉県川口市エリアを中心に建設工事・土木工事業や公共事業等を営んでおります。創業50年以上の中で1,000件を超える施工実績と信頼を積み重ね、川口市からは「優秀建設工事施工業者」を11年連続で表彰していただいております。

弊社では、屋上防水の工事も多数承っております。お客様のご希望に合わせて最適な提案をさせていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

施工事例はこちら

投資物件を探す